Haskellはヘプタポッド言語である(続き)

id:ha-tan:20061018:1161190669の続き。
あなたの人生の物語」は発掘できなかったので(たぶんBOOKOFFに処分ずみ)、図書館で借りて読んでみました。ちょっと引用。
あなたの人生の物語(ISBN:4150114587) p.245

〈ヘプタボッドB〉にとりくむなかで、わたしはまったく異質な体験をしていた。自分の思考が図表的にコード化されるようになってきたのだ。
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さらに堪能になるにつれ、意味図示文字の構図は、複雑な概念までも一挙に明示する、完全に形成された状態で現われてくるようになった。といっても、結果的に思考過程が速くなったというわけではない。心は疾駆するのではなく、表義文字群の基層をなす相称性の上に均衡を保って漂っている。表義文字群が言語をこえたなにかに見えてくる。それは曼荼羅に似ていた。気がつくと、瞑想状態にあって、前提を結論が交換可能なやりかたで黙考している。各命題の関連づけに固有の方向性はなく、特定のルートをたどる“思考の筋道”もない。推論という営為における全要素は等しなみに力強く、すべてが同じ優位を占めていた。

悟りを開いた感とでも言いましょうか。この感覚は、Haskellに通じるものがあるように思います。それから何となく遅延評価とか型推論の匂いもしますね。