何でHaskellなの?
To: ha-tan-san 教えてください。
・どういうご経緯で、ハスケルを触れるようになったんですか?
・他のハスケル・ユーザーは、どういう経緯でハスケルを触れるようになってるんでしょうか?複雑な関数をなるべく自分の手でわかりやすくかける言語を求めて、などという理由なんでしょうか。
上のY.K.さんの質問なのですが、他の方はよくわからないので僕の場合について書きたいと思います。
数年前から僕はRubyを使っていて、やっつけプログラムはRubyでさくさく書いていました。どうしても新しい言語を覚えないといけないというわけではなかったのですが、この辺の文章を読んでうさんくさいなーと思いつつも関数型言語に興味を持つようになりました。
How To Become A Hacker: Japaneseより
LISP は、それをモノにしたときのすばらしい悟り体験のために勉強しましょう。この体験 は、その後の人生でよりよいプログラマーとなる手助けとなるはずです。たとえ、実際には LISP そのものをあまり使わなくても。
横着プログラミング 第10回: scmail: Scheme によるメールフィルタより
僕はLispを長い間、敬遠してきた。あんな括弧の多い言語、IQの高い人間じゃないと理解できないに違いない、そもそも実用性がないんじゃないか、と思っていた。が、やり始めてみると、すぐに病みつきになった。リスト構造の単純さ、lambda式の考え方、そして、リストとlambda式の組み合わせによる表現力。限りなく高い自由度。なんでこんなにすごいんだ?
で、一時期Scheme(gauche)とちょこっと触ってみたのですが、S式を書くのが苦痛ですぐに嫌になりました(Schemeの仕様はシンプルでとてもよいと思いますが)。
そんな折、Ruby界で有名な青木さんがHaskellの本を書いたということで、僕もその本を買って読んでみました。僕がHaskellを使い始めたのは、この本がきっかけです(この間、Rubyの勉強会で青木さんのお会いしたときにサインをいただきました。とてもうれしかったです)。この本がなかったらきっと途中で挫折していたと思います(というかそもそも手を出さないような)。Haskell自体は覚えることはC言語とかJavaに比べて多いとは思わないのですが、ただ考え方が他の言語(手続き型とかオブジェクト指向とか)と違いすぎるので、とっかかりでつまづくことが多いように思います。やっぱりよい入門書が大事。
ふつうのHaskellプログラミング ふつうのプログラマのための関数型言語入門
- 作者: 青木峰郎,山下伸夫
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
- 購入: 25人 クリック: 314回
- この商品を含むブログ (320件) を見る